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CHUNITHM【チュウニズム】攻略wiki

御手洗 千里

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【キャラ一覧(無印 / AIR / STAR / AMAZON / CRYSTAL / PARADISE / NEW / SUN)】
スキル一覧(~PARADISE LOST)】【マップ一覧

※ここはCHUNITHM PARADISE LOST以前に実装されたキャラクターのページです。

  • このページに記載されているすべてのスキルの効果は、CHUNITHM PARADISE LOSTまでのものです(限界突破の証系を除き、NEW以降で入手・使用できません)。
  • 専用スキル装備時に名前とグラフィックが変化していたキャラクター(いわゆるトランスフォーム対応キャラ)は、RANK 15にすることで該当グラフィックを自由に選択可能となります。

通常当たり前の結論

Illustrator:れい亜


名前御手洗 千里(みたらい ちさと)
年齢16歳
職業高校1年生

走ることが好きな少女。

友人もあまりいない内向的な性格だったが、1人の友人からある誘いを受け…

スキル

RANKスキル
1二人の誓い
5
10まだ、間に合うかな
15
25限界突破の証
50真・限界突破の証
100絆・限界突破の証

  • 二人の誓い [MATCHING]
  • 歪んだ絆のノルマと効果を下げて汎用にしたスキル。
  • 近い効果を持ったスキルに夢と夢~あの日のメロディ~がある。こちらはノルマが重く、最大まで育てれば一応7本が可能になると推定されるがそれでも心許ない。とはいえ、向こうは現在入手不可能なうえにこちらは汎用スキルで誰にでも付けられるので使い分けは十分可能。
  • ソロでも効果はあるが、コンボエッジ・ダブルシャープの下位互換に過ぎないので、基本的にはマッチングで使用することを推奨する。
  • 筐体内の入手方法(2021/8/5時点):
  • PARADISE ep.Iマップ6(PARADISE時点で累計830マス)クリア
  • PARADISE ep.IIIマップ3(PARADISE LOST時点で累計295マス)
プレイ環境と最大GRADEの関係
プレイ環境最大
開始時期ガチャ
PARADISE×
(2021/8/5~)
無し+3
あり+5
PARADISE以前
(~2021/8/4)
GRADE効果
初期値800コンボまたは
800チェインを達成した場合
ゲーム終了時にボーナス +42000
+1〃 +47000
+2〃 +52000
+3〃 +57000?
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
+4〃 +62000?
+5〃 +67000?
推定理論値:117000(6本+15000/24k)[+3]
推定理論値:127000(7本+1000/26k)[+5]

所有キャラ【 御手洗 千里 / 向来 隼 / 御影 昴 (全員1,5) 】


  • まだ、間に合うかな [NORMAL] ※専用スキル
  • 秘めたる熱情の上位版。
  • 単純な上昇率でも高い上に、500コンボを達成すればMISSを10回以上しても上昇率がなくならない。即死なしの譜面を選ばない6本狙いのスキルとしてはそれなりに使い勝手が良い。
GRADE効果
初期値MISS10回以下か
500コンボを達成している場合
ゲージ上昇 (200%)
+1〃 (210%)
理論値:126000(7本+0/26k)

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ランクテーブル

12345
スキルEp.1Ep.2Ep.3スキル
678910
Ep.4Ep.5Ep.6Ep.7スキル
1112131415
Ep.8Ep.9Ep.10Ep.11スキル
1617181920
 
2122232425
スキル
~50
スキル
~100
スキル

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STORY

EPISODE1 御手洗 千里「ずっと人と関わらずに走り続けてきたけど、1人の友達がそんな私を変えるきっかけをくれた」

 『御手洗 千里(みたらい ちさと)』は、少し不器用で、他人に自分の気持ちを伝えることが苦手な高校1年生。

 中学陸上の長距離走の大会で優勝するほどの実力を持つ千里だが、ほとんど誰とも関わらないで走り込んでいたためか、なかなか友達と呼べる存在ができずにいた。

 高校に入学してもそれは変わらず、1人で走る日々を送っていた千里。

 ある日、唯一の友達に駅伝部の助っ人として誘われることになる。


 これは、ずっと1人で走り続けてきた少女が、仲間と一緒に走ることの楽しさを知り、少しずつ変わっていく物語。

EPISODE2 私にとっての走ること「クールなんかじゃなくて、口下手なだけ。人のことを気にせずに自由に走ることが好きだった」

 昔から、人に自分の気持ちを伝えるのは苦手。

 なんだか恥ずかしい気もするし、ちゃんと伝わらなかったらどうしようって不安も感じるから。


 自分から声をかける勇気はなくて、話しかけられても一言二言。

 そうしていたら自然と話す機会は減っていって、あまり友達はできなかった。

 それでも話を振られることはたまにある。

 けど、それもそっけない態度で返してしまい、人は離れていく。

 たまに「クールだ」なんて言われることもあるけど、それは間違い。私はただ口下手なだけ。

 なんて、それも上手く訂正もできない。

 どうして私はいつもこうなんだろう……。


 そんな私にも、好きなことがひとつある。

 それは走ること。とにもかくにも走ること。

 なんでかって言われても、上手くは説明できないけど……とにかく好きなんだ。

 走っている間はいろんなことが頭の中から抜け落ちて、ビュウビュウと風を切る音だけが聞こえてくる。

 それが気持ちよく感じるの。


 中学の時、自由気ままに走れると思って入った陸上部。

 初めの頃は、上下関係やら学業の両立やらに悩まされたけど、そういう面倒なことから逃げるようにただ走っていた。

 そうしたらいつの間にか、私は大会の長距離走で優勝してしまっていた。

 その時はまるで実感はなかったし、周りはすごく褒めてくれたけど、なんだか性に合わないし、勝つために走っているわけでもなかったので私は一人でまた走った。


 高校生になってからも、同じように陸上部に入部した。

 自由気ままに走ることができる時間は、私にとっては至福なのだから。

 でも、入部から1ヶ月が経とうとしていても、性格が災いしてか、相変わらず部員と打ち解けることはできていなかった。

 陸上は個人競技だからなんの問題もないはずだ……よね?

 1人でも、走り続けることができればそれでいい。

 風を感じることができれば、それで……。


 ……今日は少し考えすぎてしまう日らしい。

 こういう日はいつもと違うところに走りに行くと決めている。どこへ行こうか、と顔を上げた瞬間に、授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。

 クラスメイトたちが談笑を始め、休み時間が始まると同時に教室のドアが勢いよく開く。


 「千里! お願い頼みを聞いてぇ~!」


 中学時代からの数少ない……唯一と言ってもいい友達である和瀬葉子(わせようこ)だ。


 彼女が私に泣きついてくるのは……まぁ、いつもとかわらないかな。

EPISODE3 友達の頼み「中学からの唯一の友達。頼れるのは私だけなんて言われたら、悪い気はしない」

 葉子との出会いは、中学1年生の時だった。

 口下手でなかなか人の輪に入ろうとしなかった私を気遣ってくれたのか、よく話しかけてきてくれたの。

 初めはそっけない態度を取ってしまっていたけど、気づけば私は普通に話せるようになっていたんだ。

 葉子は世話焼きで、雰囲気がふんわり柔らかい。

 だから、私も話しやすかったのかも。


 高校では残念ながら違うクラスになってしまったけど、私にとって大事な友達には変わらない。

 そんな葉子が、私に文字通り泣きついてきた。


 「駅伝部に、助っ人として入ってほしいの!」


 駅伝、と聞いて真っ先に思い浮かんだのは、年始にテレビでやっている箱根駅伝だった。


 「千里、中学の時長距離走で優勝してたでしょ? だからお願い! 力を貸してー!」


 両手を合わせて勢いよく頭を下げてきた。

 この光景、見慣れてるっちゃ見慣れてるけど、いつも葉子の頼みといえば授業のノートを貸すくらいだったから、今回は少しワケが違う……かな。


 「中学の長距離走って言っても1500メートルだし駅伝とは全然違うと思うけど」

 「大丈夫だよ! 全然大丈夫だよ! 頼れるのは千里だけなんだよー!」


 頼れるのは私だけ、なんて言われたら、引き受けないわけにはいかない。

 そもそも葉子の頼みだし、断る理由もないんだけどね。


 「じゃあ、少しだけなら」

 「ほんとに!? 千里ありがとー!」


 さっきまで泣き顔だった葉子は、笑顔で私の胸に飛び込んできた。

 こういう人懐っこさも、私が話しやすい理由のひとつなのかもしれない。


 そうして助っ人に加わることになった私は、その日のうちから練習に参加することになった。

 詳しく話を聞くと、どうやら部員が不足していて、このままだと公式大会に出られないらしい。

 だから、入部してくれそうな人を片っ端から勧誘していたそうだけど、あまり上手くいかなかったみたい。

 それで私にも声がかかったのかと思うと、ちょっと気落ちしてしまう。


 「駅伝部の人と上手く話せるかな?」

 「わたしも付いてるし、だいじょぶだいじょぶ!」


 私は緊張して変な汗までかいているのに、葉子はお気楽な様子だった。


 「部長! 陸上部から期待の新人を引き抜いてきました!」

 「でかしたわ、葉子ちゃん!」


 部室に入るなり葉子がそう言うと、部長らしき女子生徒が葉子に抱きついた。

 他の部員もそんな2人を取り囲むと、ワイワイ騒がしくなる。

 少し居心地の悪さを感じながらその様子をぼーっと眺めていると、葉子が私の手を取った。


 「この子が、御手洗千里ちゃんです!」

 「は、はじめまして……」


 急に人前に出されて、汗がドッと吹き出る。

 まるでトラック1周を全力で走った時のように、ドクンドクンと心臓が高鳴っていた。


 「私が駅伝部の部長よ。それにしても助かったわ。人数足りなくて焦ってたのよね」


 たしかに部長の言う通り、部室には今私を含めてようやくエントリーできる人数しか居ないようだった。

 それから一通り自己紹介をして、部活動が始まる。


 「千里、今日から一緒に頑張ろうね!」


 練習が始まる直前、葉子がそう声をかけてくれた。

 少なくとも、私を頼ってくれた葉子の期待を裏切らないようには頑張ろう。

 そう思いながら、私は葉子に頷いた。

EPISODE4 あたたかい場所「葉子に連れられてきた駅伝部。少し居心地の悪さを感じたけど、温かさも感じた」

 今日は私が初参加ということもあって、短い距離で実際にたすきを繋いでいくことになった。

 初めてとはいえ、いつも走るのと何も変わらない。

 そう思っていたけど、1人で気ままに走っている時とは、少しだけ違うように感じた。

 たすきの受け渡しはもたついてしまうし、肩にかけたたすきは、なぜかとても重く感じる。

 そして、一番気にしてしまったのは、他の人の走りだ。

 今まで気にしたことなんてなかったのに、私ならもっと速く走れるって、思ってしまったんだ。

 そんなことを考えてしまう自分がショックだった。

 それに、私だからと頼んできてくれた葉子にも、申し訳なかった。


 「いやぁ、千里ちゃん速いわねぇ。驚いちゃったわ」


 練習を終えて自己嫌悪に陥っていると、部長が汗を拭きながら声をかけてきた。


 「……ありがとうございます」

 「中学の時に長距離走で優勝って聞いてるし、部としては嬉しい戦力よ」

 「まぁ、ずっと走ることしか考えてきませんでしたから」


 そんな返答を続けていると、部長は私の顔をまじまじと見つめながら詰め寄ってきた。


 「な、なんですか?」

 「まだ硬いなって思ってね。もっとリラックスしていいのよ?」

 「ぜ、善処しまひゃぃっ!?」


 突然、首に冷たいものがあてられて、変な声を上げてしまう。

 何かと思ったら、葉子がペットボトルを持って笑っていた。


 「あはは! 千里ったら驚きすぎ」

 「よ、葉子っ。いきなり何するのっ」


 せっかく部長と真面目に話していたのに、葉子が来るとなんだか調子が狂う。


 「緊張をほぐしてあげようかと思って。それに……」

 「……それに?」

 「こういう一面を見せた方が、打ち解けられるかなって」


 ハッとして部長を見てみると、肩を震わせて笑いを堪えていた。他の部員も同じように。

 急に恥ずかしくなって、耳が熱くなってきた。


 「葉子ちゃんも可愛い子見つけてきたわねぇ。千里ちゃん、陸上部辞めてウチの部来ない? 悪いようにはしないからさぁ」

 「えっ……えっ……?」


 まだそんなこと決められない……。

 少し考えさせてください、と返そうと思った矢先、部長に遮られる。


 「なんてね。千里ちゃんがこっちで走りたいなら大歓迎だけど、無理強いなんてしないわよ」

 「わたしとしては、千里とずっと一緒に走りたいですけどね」


 葉子、そんなこと思っていてくれてたんだ。

 少し……ううん、だいぶ嬉しい……。

 けど、私はどうしたいんだろう。

 陸上部で、今までと同じようにひとり気ままに走るのか。

 駅伝部で、みんなと、葉子と一緒に走るのか。

 考えもしなかった選択肢が頭の中に残ったまま、私の駅伝部の初日の活動は終わった。

EPISODE5 少しだけ変わった自分「私は少しでも変われたのかな。だとしたら、それは全部葉子のおかげだ」

 駅伝部での活動を重ねていく内に、私は部員たちとも次第に打ち解けることができていた。

 陸上部でやってきた練習方法や、駅伝での心構えを互いに教え合う内に、自然と壁はなくなっていたんだ。

 走ることだけを考えてきて、それがみんなの役に立とうとしている。

 それだけでも、今までにない充実感を覚えていた。


 「千里、最近ちょっと明るくなってきたよね」


 部活動が終わってその帰り道。

 隣を歩く葉子が、いきなりそんな話を始めた。


 「それって、今までは暗かったってこと?」

 「そうじゃないけどさぁ……なんていうかこう、イキイキしてるっていうか」


 葉子は空を見上げながらつぶやく。


 「……どっちもあんまり変わらなくない?」

 「まぁとにかく! 千里が少し変わったなぁって思って、嬉しくてね」


 そう言うと、葉子は私ににへらと笑みを向ける。

 でも、葉子の言う通りなのかもしれない。

 駅伝部のみんなと活動を重ねて、たくさん話して、今まで1人だった世界が広がったような、そんな気がしているから。


 「全部、葉子のおかげだよ」


 葉子が駅伝部に来てくれって頼んでくれなかったら、今も変わらずに1人で走っていたのだから。

 改めてそう言うと、葉子はまたにへらと笑う。


 「わたしのおかげっていうなら、何かご褒美が欲しいなぁ~」

 「ご褒美って……まぁ、別にいいけど」

 「やったー! って言っても、千里にお願いしたいこと、もうあるんだよね」


 葉子の笑った口角が少しだけ緊張したような、そんな面持ちになったのが見えた。

 なんとなく嫌な予感がした私は、一応、釘を刺す。


 「言っておくけど、私ができる範囲でね」


 念は押してみたけど、なるべくなら叶えてあげたい。

 それでもおっかなびっくりで、どんな要望が来るのかと身構えていると、恥ずかしそうにしながら口を開いた。


 「えっとね、今度一緒に走ろうよ」

 「……え、そんなことでいいの?」


 葉子のことだから、もっと突拍子もないことを言うかと思っていた。

 いや、これもある意味では突拍子もないことだけど。


 「いいの、いいの。前からずっと考えてたことだもん」

 「……本当にそんなのでいいの? 一緒に走るくらい、いつでも付き合うのに」


 もしかして、私のこと誘いづらかったってことなのかな?


 「じゃあ、約束ね。ゆびきり」

 「まぁ、葉子がそれがいいっていうなら」


 差し出された小指に、自分の小指を絡める。

 嬉しそうに笑う葉子を見て、私もつられて笑った。


 大会も目前のため、葉子との約束はそれが終わった後にということになった。

 葉子と一緒に走る。

 たったそれだけのことだけど、私も待ち遠しく思いながら、大会に向けて練習に励むのだった。

EPISODE6 夏の大会「初めての公式大会。みんなのためにも、葉子のためにも、精一杯走り抜くんだ」

 夏の地区大会当日がやってきた。

 短い期間の中でも、やれるだけのことはやってきたはず。

 不安はあるけど、今はそう思うしかない。


 「あ、千里緊張してる」


 屈んだ姿勢で靴紐を締めながら、葉子はまた笑顔で私の緊張をほぐそうとしてくれる。


 「駅伝の大会は初めてだから……たすき、ちゃんとできるか不安で」


 これがいつもの1人の長距離走なら緊張はしない、と思う。

 けど、今回は団体種目だ。

 1人のミスが敗因に繋がる。

 しかも、私は助っ人としてこの部に居るんだ。

 私が変なミスをするわけにはいかない。


 「大丈夫でしょ。今までたくさん練習してきたんだし」


 葉子のそういう気楽さが、私からすると少しうらやましい。やっぱり私は走ってないと気が散って悪いことばっかり考えてしまう。

 後ろから部長も声をかけてきてくれる。


 「千里ちゃん、緊張をちゃんとほぐさないとね。他はほら、緊張なんてどこ吹く風だからさ」


 部長はもっと緊張なんてしていないように見えた。


 「葉子は、緊張とかしないの?」


 私の中の悪いイメージを紛らわすために、葉子に話題を振ってみる。


 「わたし? 千里と一緒に走れる方が嬉しくて、緊張どころじゃないかなぁ」

 「……そ、そう」


 よくわからないけど、緊張はしていないみたい。

 私が緊張しすぎっていうのもあるだろうけど、みんな逆に気を抜きすぎている感じがする。

 やっぱり、ここは私だけでも気を引き締めないと!


 やがてアナウンスが入り、私たちはそれぞれの区間のスタート地点へと向かう。

 私は第3区目で、比較的短い距離を走ることになっていた。


 ジリジリと熱い日差しがアスファルトを焼き、熱気が立ち込める中、地区大会の火蓋が切られた。

 しばらくすると、第3区の走者にたすきが繋がれていく。

 次々と先を越されて焦りが募る中で、私は第2区走者の葉子を待ち続ける。

 歓声も、セミの鳴き声も遠く、自分の呼吸だけが近くに聞こえていた。


 カーブを曲がってくる葉子の姿が見えた。

 中盤集団のど真ん中で、見つけるのも難しいほど小さい背丈だったけど、私の緊張をほぐすには十分だった。

 たすきを受け取った私は、先頭に追いつくために走り出す。

 後ろで、小さく葉子の声が聞こえたような気がした。

 先頭から差はついてしまったけど、まだ巻き返しは可能なはずだ。

 たすきを受け取った後、中盤集団の先頭に出た私は、集団の風よけになるようなかたちで先導する。

 山登りに差し掛かろうとしたとき、遠くに先頭集団が見えた。

 私が追いつかなきゃ、そう思うよりも先に、私は後ろについてくる人の群れを切り離し、スパートをかけていた。


 前を走っている人が見える分、ペースは取りやすい。

 前の集団より少し早く走れば良い。これまであまり頭で考えて走ることは経験したことがなかった。

 そもそも大会という場において、私の前に人が走っている事自体、ものすごく久しぶりのことだった。


 やっと先頭集団の最後尾についた。

 私のできることはやったと思う。

 集団が風よけになってくれるおかげでだいぶ楽になったと同時に、これまで一人で風を受けながら走ってきたことの疲れがどっと体を襲い、走りのペースが急に乱れてきたのを感じる。


 一人で走ること、誰かの後ろを走ること、考えながら走ること。これまでやったことのないことの連続で、私の足を動かすのはもう意地だけだった。


 それでもなんとか意地で足を動かし続けて、私は次の走者にたすきを繋いだ。

 倒れそうになるのをなんとか堪えて、その後の状況を確認する。

 なんとか先頭集団に入ったのも束の間、そこから駅伝部は追い抜かされ続けていた。

 その結果、私たちは中途半端な順位で夏の大会に幕を下ろしたのだった。

EPISODE7 取り返しのつかない言葉「傷つけるつもりなんてなかったのに……悔しい気持ちは、みんな同じだったんだ」

 大会が終わり、私たちは意気消沈しながら部室へと戻ってきていた。


 「みんな、今日はお疲れ様。結果はまぁ……決して良いとは言えないけど、みんなよくやったと思うよ。反省会はまた後日にするとして、今日はゆっくり休むように」


 重苦しい沈黙を部長が破り、みんなに労いの言葉をかける。

 けど、誰もそれに声を返すことはできずにいた。


 「千里ちゃんも、助っ人ありがとね。千里ちゃん居なかったら、そもそも大会にも出られてないし」

 「いえ……私は……」


 部長と目を合わせられなくて、思わずうつむく。

 私は、みんなの助けになっていたんだろうか。

 たしかに、私が居たから大会に出られる人数が揃ったのかもしれない。

 だけど、それだけだ。それなら、私以外の人でもできる。

 葉子は言ってくれていた。

 頼れるのは私しか居ないって。

 それが、たとえ他に声をかけられる人が居なかったからという意味であったとしても、私はその期待に応えたかったのに。


 葉子はどうしているだろう。

 顔を上げてみると、悲しんでいる部員たちの中で、涙を堪えている葉子を見つけた。

 それだけで、私は葉子の力になれなかったんだと思い知らされた。

 そんな顔を見たくはなかったのに。

 私がもう少し頑張っていれば、こんな顔をさせずに済んだんだろうか。

 私がもっと――


 「もっと、速く走れれば……」


 悔しくて、悔しくて、思わずそんな言葉が零れてしまう。

 それは、私自身に向けた言葉のはずだった。


 「もしかして、それ私たちに言ってるの……?」

 「え……ち、ちが――」


 部員の一人が立ち上がり、キッとした目付きで私を睨む。その目からは、今にも涙が溢れてしまいそうだった。


 「私たちだって、精一杯頑張ってたのに、そんな言い方しなくたっていいじゃないッ!」


 誤解を解きたかった。

 でも、代わりの言葉が見つからない。

 そして彼女の瞳をみていると私まで泣き出してしまいそうで、うつむくことしかできなかった。

 悔しいよ。私だって悔しい……。


 「やめてよっ!」


 葉子の叫び声が部室に響いた。


 「千里がそんなこと言うはずないよ! みんなだってわかるでしょ!?」


 ボロボロと大粒の涙を流す葉子を、部長が抱きしめた。

 私は、何も身体が動かなかった。


 「みんな落ち着きなさいって。葉子ちゃんの言う通り、そんなつもりで言ったんじゃないんだから。ね?」


 部長に問いかけられても、小さく頷くのが精一杯だった。

 みんなを傷つけるつもりなんてまったくなかった。

 私自身の無力さを嘆いたはずだったのに。

 どうしてこうなってしまったんだろう……。


 私はやっぱり、1人で居るべきなのかもしれない。


 「ごめん、なさい……」


 私はそう呟いて、駅伝部の部室から飛び出した。

 後ろから、悲しそうな葉子の声が聞こえたような気がした。

EPISODE8 あの日の約束「駅伝部を離れてから、空っぽのような毎日。走ることの楽しさが、わからなくなっていた」

 駅伝部へのわだかまりを抱えたまま、私は元々の陸上部の活動に戻っていた。

 けど、どれだけ走っても、以前のように楽しさを感じられなくなっていた。

 走ることに集中しても、速く走って風を感じようとしても、モヤモヤとする気持ちが広がっていくだけ。


 「私……なんで走ってるんだろう……?」


 走ることは好きだったはずだ。

 誰も気にすることなく、自由気ままに1人で大地を駆ける。

 それだけで十分だったはずなのに、いつの間に1人で走ることに寂しさを覚えるようになったんだろう。


 そんな状態でも、走ることは止めなかった。

 足を止めたら、本当に何かが終わってしまう。

 そんな気がしたから……。


 来る日も来る日も、1人で走り続ける。

 走り終えても、誰かが話しかけてくることはない。

 また1人の日々に逆戻りだ。


 あの日から、葉子とも話すことがなくなっていた。

 クラスは違えど、ほとんど毎日話していたのに、今は顔すら合わせていない。

 大会が終わったらって言っていた約束……あれも果たせていなかった。

 もう、果たすこともないのかもしれない。


 こんな小さな校舎なのに、不思議と駅伝部のみんなとも顔を合わせない。

 もしかしたら、あちらから避けてくれているのかもしれない。

 できることなら謝りたい。

 けど、私が今さら何を言えるんだろう。

 そう思うとやっぱり、会うのは怖かった。


 葉子も、駅伝部のみんなも、いつの間にか私の中で大きな存在となっていたんだ。


 そんな空っぽな日々を送り続け、いつの間にか夏の暑さも潜んだ頃。

 いつものように身が入らない練習を終えて帰ろうとすると、校門で見知った人物が私を待っていた。

 葉子だった。

 目があった時、なんて話しかけたら良いかわからなかった。思わず目を伏せる。


 「久しぶり、だね。千里、ちょっと話があるんだけど、いいかな?」


 葉子から声をかけてきた。

 少し葉子の顔を見ると、私とは違い、私の目をじっと見ているようだった。

 葉子のそういうところ、羨ましい。

 久しぶりに葉子の顔を見て、私は嬉しさと、困惑に同時に襲われた。


 「前に約束したよね。大会が終わったら一緒に走ろうって。その約束、今じゃダメかな?」

 「え……?」


 もう、なくなっていたと思っていた約束。

 葉子の方から言われるなんて思ってなかった。


 「いい、けど。どうして?」

 「わたしと勝負してほしいんだ。千里が得意な長距離走で」

 「……どういうこと?」


 私は全く意味がわからなかった。


 「わたしが勝ったら、また一緒に駅伝部で走ろうよ」


 優しい、でもどこか可愛げのある、いつもの口調。

 でも、葉子の目は真剣だった。


 「……もし、私が勝ったら?」


 ぶっきらぼうに言ってしまった。私のバカ。


 「その時は……もう、諦めるよ」


 泣きそうな声で言う葉子の提案。

 でもこれは、チャンスなのかもしれない。

 葉子にも、駅伝部のみんなにも、謝るチャンスだと。


 これで私が負けてしまえば、みんなにもう一度会って、謝って、手放した日々を取り戻すことができるんだ。


 「……わかった、やろう」


 こんなことを考えている私は、最低なのかもしれない。

 けど、みんなと、葉子と笑い合っていた日々をもう一度手にしたくて、私はその提案に乗った。

EPISODE9 気づいた気持ち「本気で向き合ってくれた友達。私はどうしたいのか……それはもう、心の中にある」

 最終下校時刻も近いからか、暗くなって照明の薄いグラウンドには人の影は見えず、私と葉子の2人だけしか居ない。

 教員室から漏れる光だけが、私達の頬を照らしていた。

 勝負は長距離走と言いはしたけど、時間も限られるということで、中距離の1500メートルを走ることにした。

 中学の時から走っている、私の得意な種目。

 それは、葉子からの提案でもあった。


 「わたしの一方的な提案だもん。千里が有利じゃないとね」

 「本当に、いいの?」

 「うん。だから千里……わざと負けるなんてこと、しちゃやだよ?」

 「……しないよ、そんなこと……」


 冗談のような口調で葉子は言ったけど、私はまた目をそらしてしまった。

 もしかしたら、私が提案を受けた時から、葉子には見透かされていたのかもしれない。

 私が負けようとしていることを。


 勝負の緊張とは全然違う、後ろめたさからくる動悸を感じながら、葉子との勝負が始まった。

 スタート直後から、葉子が私の前に出る。

 このまま葉子の後ろに付いて走っていれば、私が勝つことはない。

 これでいいんだ……きっと……。

 そう思っていると、私の頬をぬるり、と夏の夜の風が吹き当たるのを感じた。

 気づくと、葉子との距離がさっきよりも少し開いていることに気づいた。


 私が減速しているんじゃない。

 葉子が加速し続けているんだ。

 よく見れば、前を走る葉子の身体は、至るところにテーピングが施されていた。

 私が駅伝部を離れてからも、私が空っぽの日々を送っている間も、葉子はずっと練習を重ねていたんだ。

 本気で私に勝つために。私をまた、あの部活に引き入れるために。

 そんな強い思いがなかったら、私に有利な条件で勝負なんてしないよね……。

 だというのに、私は自分のことしか考えていなかった。

 葉子の気持ちを考えもしていなかった。


 「……今からでもまだ間に合うよね」


 本気の思いと向き合うために、応えるために。

 私は大きく息を吸って吐くと、葉子を抜き去るために全力で走り出す。


 葉子をトラックの外側から追い抜く。

 追い抜きざまに葉子の荒い息遣いが伝わってくるようだったけど、私は振り返ることはせずただ前だけを向いて走り続けた。


 「……っはは、やっぱり千里は速いなぁ」


 私がゴールで待っていると、走りきった葉子が、よろけるように膝に手をついて声を震わせながら笑った。


 「わたしね、中学の頃から千里が走っているところ、ずっと見てたんだ」

 「え……?」

 「すごい楽しそうに走っていてさ……千里が走ってる姿を見るの、好きだったんだ……」


 葉子がそんなことを思っていたなんて、知らなかった。

 だって私は、その頃からずっと1人で走っていて、周りを見ていなかったから。


 「そんな千里を見て、一緒に走りたいなぁって……一度は叶ったけど、欲張っちゃダメだったみたい……」


 ポタポタと地面に落ちる雫は、汗か、それとも……。

 葉子は裾で顔を拭うと、顔を上げて私に力なく笑みを向けた。


 「千里とまた一緒に走りたかったけど……言ったことは守るよ。じゃあまたね……」


 走り去っていく背中に手を伸ばすけど、その手は虚しく空を切る。

 葉子はずっと、私のことを考えてくれていた。

 私を見てくれていた。

 なのに、私は……。

 このまま終わってしまったら、私は本当の意味で独りになってしまう。そんな気がした。


 「私……私は……」


 どうしたいのか、それはもう、私の中にあった。

EPISODE10 望んだ居場所「もう一度みんなと走りたい! 力になりたい! それが、私の本当の気持ち」

 翌日の朝、私は駅伝部部室の扉の前に居た。

 昨日の勢いというか、何かしなければいけないという衝動のまま来てしまっていた。

 今さら何を話せばいいのか……どうやって謝ろう?

 そもそも謝って許してもらえるかな……?

 そう思うと、扉に伸ばした手が動かなくなってしまう。


 「あれ……千里……?」

 「ひゃいっ!?」


 昨日とは打って変わって、元気な様子の葉子が後ろから声をかけてきた。


 「どうして、ここに?」


 葉子は昨日のことなど意に介さない様子でけろっと言った。


 「えっと、その……駅伝部に、入部しよう、って……」


 予期しないタイミングで葉子と会ってしまって、しどろもどろになりながら、なんとか声を捻り出す。

 私の言葉を聞いた葉子は、目を大きく見開いた。


 「千里……ありがとう……良かったぁ……」

 「私こそ、誘ってくれてありがとう……葉子……」


 誘ってくれなければ、人と一緒に走る楽しみも、何も知らないままだったのだから。

 泣いている葉子を見て、私も視界がぼやけてきた。

 それから始業のチャイムが鳴るまで、2人で声を出して泣きあった。


 2人して目を真っ赤に腫れさせながら、長いように感じた授業を終えて放課後。

 駅伝部への入部届を用意して、私と葉子は駅伝部の部室前へと来ていた。


 「だいじょぶだって。みんな怒ってないから」


 そうは言われても、心の準備ができないのだから仕方がない。

 でも、いつまでも立ち止まってはいられないよね。

 大きく深呼吸をして、意を決して扉に手を伸ばす。

 その瞬間、扉は横にスライドして、向こうに居た部長と鉢合わせてしまった。


 「わっ! ビックリしたぁ……って、千里ちゃん?」

 「おっ、お疲れ様です……」


 部長越しに部室の中を見ると、部員は全員揃っているようだった。

 言うなら今しかない。

 キョトンとしている部長の前で、深く頭を下げた。


 「大会の時は、すみませんでしたっ! 私、自分のことしか考えられてなくて、みんなを傷つけちゃって……だから、こんなこと言うのは図々しいかもしれないけど、もう一度みんなと一緒に走りたいんです! みんなの力になりたいんです! だから、部に入部させてください!」


 一度声に出してしまえば、矢継ぎ早に言葉が出てくる。

 きっと、今まで一番大きな声を出したと思う。

 部長は、みんなは、どんな顔をしているだろう。

 話し終わった後も、怖くてしばらく顔を上げられなかった。

 けど、肩に手を置かれて身体を起こされると、そこには笑顔の部長がいた。


 「そこまで考えてくれて、ありがとね。誰も、あの時のこと怒っちゃいないよ。逆に、あたしたちもどうやって謝ろうかって考えてたくらい。だから、入部したいって言ってきてくれて、すごい嬉しいんだ。ね、みんな?」


 部長が部室の中を振り返る。

 みんな笑顔で頷いてくれて、

「ありがとうございます」ともう一度頭を下げた。


 優しくて、温かくて、みんなに出会えて、本当に良かったって、心の底から思う。


 「陸上部を辞めたこと、後悔しない?」


 部活の準備をしていると、葉子が不安そうに尋ねてきた。


 「うん。1人で走るよりもみんなと、葉子と走りたいって気づけたから」

 「そっか、改めて言われると、なんか照れちゃうね」

 「葉子もずっと言ってくれてたでしょ。私と一緒に走りたいって。すごく嬉しかったよ」


 それを、一度は手放そうとした私は、本当に大馬鹿者だ。

 はにかんだような笑顔を浮かべている葉子を見て、強くそう思う。


 「それにしても、まさか陸上部を辞めてまで来てくれるなんて思わなかったわ。これは、インターハイ予選突破したら、千里ちゃんを胴上げしなきゃね」

 「いいですね、部長! 盛大にやっちゃいましょう!」

 「ど、胴上げ……!?」


 部長の気まぐれのような発言に、葉子を始めみんながワイワイ話し始めていく。

 勝手に話が進んでいくことに苦笑いを浮かべながら、でもこの雰囲気は久しぶりで、嬉しかった。

 胴上げかぁ……みんなとなら、それもいいのかもしれない。

EPISODE11 みんなと見る未来「絶対に、この先の景色を見られるって信じてる。みんなと、葉子と一緒なら……きっと!」

 秋でも京都は暑い。それに、初めて走る場所は距離感が本当に掴みづらい。こういうときは陸上の時と同じで「何も考えずに走る」のが一番いいというのは、それこそ頭ではわかっていた。


 その日、私はいつかの葉子と同じ、中盤集団のど真ん中にいた。

 インターハイ予選を通過し、目標であったインターハイ本戦の舞台、京都。

 周りも流石にレベルが高く、誰かが仕掛けようとしても他の誰かが出だしを抑える。そんな小さい駆け引きを繰り返していた。

 みんなのおかげでこの本戦に出れた。

 第2区間の葉子の頑張りのおかげで今日この好位置につけた。無駄にはできない。

 カーブに差し掛かった瞬間、集団の形が維持しにくい今がチャンスと見て、私は大きなストライドで集団を抜けた。


 しかし先頭集団の姿を見ることもできないまま、私の区間は終わってしまった。


 「……インターハイは散々だったけど、こうして観光できるのは良かったわ。怪我の功名かしら」

 「部長、言ってて悲しくなりません?」

 「……うん、自分で言ってて思った」


 ため息をつく部長を見て、私と葉子は顔を見合わせて苦笑いを浮かべる。

 大会翌日。

 走ることに集中しすぎて、街並みを何も見れなかったことを嘆いていた私を見て、葉子が観光しようと提案してくれた。

 みんなも乗り気で、せっかくだからと、京都の街を観光して回ってから帰ることになった。


 「それにしても千里、すごかったよねぇ。一気に集団を抜けてさ」

 「葉子が差を開けずに繋いでくれたおかげだよ」


 葉子はいつの間にか買っていたソフトクリームを舐めて、えへへ、と笑った。


 「でもその後はもう、ズバズバ抜かされてったよね……」

 「いや……本当に面目ない……」

 「まぁ落ち込んだり反省するのは後よ後! 今日は思う存分京の都を観光するわよー!」


 少しだけ落ち込んだ雰囲気だったけど、部長が叫んで盛り返す。

 他の部員もそれに乗って、叫んで走っていってしまう。

 私はそんなみんなを、ぼんやりと眺めていた。


 「あっ、みんな待ってよー! 千里も早く……って、どうしたの?」


 葉子は振り返り、私の方を見た。


 「やっぱり負けたのは悔しいし、もっと速くなりたいって思って」

 「そうだね……わたしも、千里と並んで走れるくらいに速くなりたいな」

 「それで来年も再来年も、またみんなで京都に来よう」


 そんな話をしていると、前の方から部長が私たちを急かすように叫んでいるのが聞こえてきた。

 みんなを追いかけようとすると、葉子が「そうだ」と声を出す。


 「ねぇ、千里。今度また一緒に走ろうよ」

 「また勝負?」

 「違う違う。あの時の約束だって、あんなふうには使いたくなかったんだよ」

 「……あれは、ごめん」

 「じゃあ、あの時のお詫びに、また一緒に走ってね。わたし、千里が走ってるところが好きだから、一緒に走って、近くで見たいんだ」

 「……いつでも付き合うよ、葉子」


 小指を出すと、葉子も小指を絡めてくる。

 ゆびきり。

 今度は約束、ちゃんと守らなきゃね。


 2人顔を見合わせて笑い合うと、部長たちの元へと走り出した。


 来年こそは絶対に、みんなと、葉子と一緒に今年見られなかった景色を見たいと、強く思う。


 私たちのストーリーはまだ、スタートラインを切ったばかりなんだ。

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チュウニズム大戦

レーベル難易度スコア
スキル名/効果/備考
●リレイADVANCED0 / 240 / 480
ロウブレイク(前回点数ミス)
次のプレイヤーは、前回より低い点数の
COMBO/CHAINは、MISSとなる。

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■ 楽曲
┗ 全曲一覧(1 / 2) / 追加順 / 定数順 / Lv順
WORLD'S END
■ キャラクター
無印 / AIR / STAR / AMAZON / CRYSTAL / PARADISE
NEW / SUN
マップボーナス・限界突破
■ スキル
スキル比較
■ 称号・マップ
称号 / ネームプレート
マップ一覧
コメント (御手洗 千里)
  • 総コメント数13
  • 最終投稿日時 2020/11/29 17:37
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