ナージャ・ベルリオーズ

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※AMAZONから、スキルのGRADE UPによる数値の変化量が途中で変わるケースが出ています。


Illustrator:ゆきさめ

名前ナージャ・ベルリオーズ
年齢19歳
職業元歌闘士

『銀の聖女』と称されたかつての歌闘士。
呪われし力を得た彼女は辺境の村で逃げ隠れるように暮らしている。
スキル
RANKスキル
1嘆きのしるし
5
10
15
25限界突破の証

  • 嘆きのしるし [HARD]
    • 勇気のしるしをローリスクローリターンへと変化させたもの。
      +3でゲージ6本は1077ノーツ、7本は1693ノーツ、8本は2359ノーツ、9本は3077ノーツのAJCが必要となり、かなり使いどころが難しい。
    • +4以降、ボーナスの増加量が低くなる。勇気のしるしとの兼ね合いだと思われる。
    • AIRバージョンで仕様変更はされていない。所有者は増えた。PLUS時点では、「宛城、炎上!!」MASTERを完走でゲージ8本がギリギリ狙える性能だった。
GRADE効果
共通JUSTICE/ATTACKでゲージ上昇しない
JUSTICE以下300回で強制終了
初期値J-CRITICAL判定時ボーナス+33
+1〃+35
+2〃+37
+3〃+39
+4+40
+5+41
+6+42
+7+43
参考理論値:200400(9本+20400/30k)[+3]
参考理論値:214800(10本+4800/30k)[+7]
[共通条件:Kattobi KEIKYU Rider[MASTER]]
ゲージ10本必要条件:3847ノーツ[+3]
ゲージ10本必要条件:3489ノーツ[+7]
所有キャラ【 シラー(1,5) / シュープリス(1,5) / ナージャ
GRADE・ゲージ本数ごとの必要ノーツ数
  • 水色の部分はWORLD'S ENDの特定譜面でのみ到達可能。
GRADE5本6本7本8本9本10本
初期値60712732000278836374546
+157212001886262934294286
+254111361784248732444055
+351310771693235930773847
+450010501650230030003750
+548810251610224429273659
+647710001572219128583572
+74669771535214027913489

ランクテーブル
12345
スキルEp.1Ep.2Ep.3スキル
678910
Ep.4Ep.5Ep.6Ep.7スキル
1112131415
Ep.8Ep.9Ep.10Ep.11スキル
1617181920
 
2122232425
スキル
STORY
EPISODE1 銀(しろがね)の聖女「私の名はナージャ・ベルリオーズ。かつては『銀の聖女』と呼ばれ、戦場で戦っていた歌闘士だ」
 これは、遺書だ。
 わたしが殺してきた人々、わたしのせいで死んでしまった人々、わたしに関わってくれた人々に、もう会わせる顔がない。
 数年前、まだ何もわかっていなかったあの頃のわたしは、歌闘士として治癒の力で戦士たちの傷を癒して回っていた。
 わたしだけの貴重な力として、現場では重宝され『銀(しろがね)の聖女』などとも呼ばれており、愚かにもわたしは、そうして必要とされることに一人の人間として喜びを感じていた。
 わたしにも、この世界のために何かできるのだと。
 けれど、戦火は収まらず死傷者は日々増え続けた。
 敵対していた帝国を治めるブリルノーヴァ家の男子、ルクス・エオン・ブリルノーヴァは街を焼き、人を汚し、命を奪う、残虐非道の悪鬼羅刹であった。
 かの悪鬼を止めるには、超常の力が必要とされた。
 故にわたしは、赤い悪魔から力を譲り受けたのだ。
 それが何を意味するのか、理解することもなく――。
EPISODE2 呪われた聖女「炎の巨人と遭遇して私は魂喰いの呪いを受けた。それ故に、辺境の村でひっそりと暮らすことにした」
 この日、村の辺境に住んでいるナージャを訪ねたのは2人。1人目は、手紙を届ける伝令の人間だった。

 訪ねたと言っても、伝令の人間はただ扉の下から届け物の封筒をスッと差し入れてきただけで、決してドアを開けたり、ましてや会話することなどもってのほかという状態であった。

 それもそのはず、今ナージャが住んでいる村では、彼女はもっぱら『銀の魔女』と呼ばれ忌避されていた。

 そんな彼女を心配するのは、今は離れて首都に住む彼女の妹だけ。

 この日送られてきた手紙も、妹からのものだった。中身は読まなくても分かる。『呪いのことなど気にしないから、一緒に暮らそう』だろう。

 この半年間、週に一度のペースでずっと送られてきている。それを、ナージャは無視し続けていた。

 なぜかと言えば決まっている、ナージャの呪いは、強大な力と引き換えに人の命を奪う、悪魔のもの。

 かつての癒しの力は悍ましく歪み、大事な人を傷つけるものとなったのである。

 故に、ナージャは辺境でひっそりと一人朽ち果てることを望んだ。妹も、共生を望みはすれど強制はしなかった。

 そんな中、2人目の訪問者がナージャの前に現れた。
 何度か見かけたことのある、村に住む少年だ。
 彼は、『グレミー』と名乗った。
EPISODE3 銀(しろがね)の魔女「魔女と恐れられる私に心優しい少年が近づく。彼は私にレジスタンスに入って欲しいと言うのだが……」
 「俺の名前はグレミー! この村で最強の戦士になる男、グレミーだ! よろしくな!」

 扉を開け、挨拶を済ませると彼は両手でナージャの手をガッと掴み、大きく振って握手をした。

 グレミー曰く、銀(しろがね)の聖女と呼ばれていた頃のナージャの活躍を知っているらしく、また呪いのせいで現在村の人々から銀(しろがね)の魔女と揶揄されていることを心配して来てくれたのだ。

 そして、彼がナージャのもとを訪ねてきたのは一度や二度ではなかったこと、今日はたまたま伝令が来るのを見て勢いに任せて来たのだと言う。

 それでも、ナージャは彼を危険な目に遭わせるのは避けたかった。

 「せっかく来てくれたのにごめんなさい、わたしはアナタとはお友達にはなれないの」

 ナージャは窓からとぼとぼと歩いて帰るグレミーの姿を見た。
 あんな若い子供の良心を無碍にした、自分が忌々しい。心がチクリと痛んだ。

 しかし同時に、彼がまた来るであろうという予感も胸のどこかにあった。だから、それから数日してまた現れた時には自然と彼の話を聞くようになっていた。

 「俺、レジスタンスに入ったんだ! それで、ナージャさんにも力になってほしいんだ!」

 聞けば、ルクス・エオン・ブリルノーヴァの魔の手は、すぐ傍まで迫っているという。
 ……だが。

 「ごめんなさい、やっぱりわたしには……」

 グレミーは、それ以上は聞きも誘いもしなかった。
 これでいいのか、ナージャの心は冬に荒ぶ木枯らしのように、刺々しく渦巻いていた。
EPISODE4 戦友との再会「レジスタンスのリーダーはかつての戦友だった。彼女も私の加入を願うが、呪いで決心がつかない」
 またある日だった。グレミーは、何かにつけナージャの家に寄って、普段の食事についてや、両親についてなど何気ない話をしてくれるようになっていた。

 そんなこともあり、グレミーに少しずつ心を開き始めていたナージャはまた彼の訪問に合わせて扉を開いた。

 だが、この日はグレミーの隣に見覚えのある女性が立っていた。

 「オリヴィア……?」
 「久しぶりね、ナージャ」

 人や戦地から遠ざかったナージャだったが、目の前の女性、オリヴィアの顔はよく覚えていた。
 まだ銀の聖女と呼ばれていた頃に、共に戦場を駆けた仲間であり、ナージャが今心を開いて接することのできる数少ない相手だ。

 当然、ナージャが人を避ける理由も知っている。その彼女がここに来たということは。

 「もう、後がなくなってしまったの。恐らく、あと数日のうちに帝国軍はこの村に到着するわ。そうなったら、ここは……」

 オリヴィアが首を横に振る。彼女がこうする時、それは状況が本当に逼迫していることを示す。

 「……でも、わたしが今戦いに出たら……」

 ナージャがうつむいて迷っていた、その時。
 ダン!と短い銃声が響いた。
 何事かと思い村を見やると、そこにはすでに火の手が上がっていた。
 そう、帝国軍がやって来たのである。
EPISODE5 急襲「レジスタンスを狙って外道の王子が率いる進駐軍が村を襲撃する! ……村人を守らなければ!」
 惨状であった。
 ナージャたちが駆けつけた頃には、すでに村の過半数が焼かれ、砕かれ、人々は一箇所に集められていた。

 「おい、お前、助かりたいか?」
 「は、はい……」

 ルクス王子率いる帝国の進駐軍が村人から一人、選び出して話しかけていた。悪辣な笑みを浮かべて。

 「そうかそうか、なら今すぐお前の隣にいるその子供を殺せ。そうしたら認めてやろう」
 「なっ……!」

 村人が進駐軍を睨む。ナージャたちは迂闊に出ていく訳にもいかず、それを物陰から見ていることしかできなかった。

 「なんだ、自分の子供は殺せんというのか? 仕方がないな……では、ブタのマネをしてみろ? ほら、どうした? それとも、死にたいのか?」
 「あ、悪鬼め……ブー……ブー」
 「面白いな、ふ……ふははははは! ブタは死ね!」
 親子は凶刃に倒れ、鮮血と恐怖が周囲を包み込む。

 だが……。
 ナージャは見ているままで居続けるだけの人間ではなかった。そうはいられなかったのだ。

 「世に悪あれば悪を断つ。世に光あらば光を断つ。是なるはソウルリーパー」

 オリヴィアの静止も聞かず、ナージャは進駐軍への歩みを止めない。

 そして、ナージャの右腕から蒼い炎が湧き立つ。ナージャは、右腕をそっと進駐軍へ向けた。
  そこからは、瞬きの間の出来事であった。ナージャが繰り出した蒼い炎は光となり、進駐軍を飲み込んでいく。
 より正しく表現するなら、“吸い取っている”と言うべきか。とにかくそれは、誰の目からも分かるように、進駐軍から、そして村で焼かれて死んでいく村人たちから命を吸い上げ、まるで生きているかのように暴れまわった。

 これこそがナージャの負った呪い、命を刈り取る力であった。
EPISODE6 かつての戦友の死「進駐軍の攻撃で、かつての戦友は私に全てを託し斃れた……彼女の死を無駄にすることはできない」
 「ひ、ひいいぃぃぃ! 撤退、撤退だ!」

 生き残った進駐軍はソウルリーパーを見て、超常の怪物を前にしたように慄き、統率を失った兵士たちは一目散に逃げ出していく。

 ところが、ソウルリーパーを、ナージャの姿を見て怯えたのは進駐軍の人間たちだけではなかった。

 「い、今の……なんだよ……」
 「やっぱりあの噂は本当だったんだ……! 銀の魔女め……! あいつらもお前が呼んだんだな!?」

 一箇所に集められていた村人たちの眼が、一斉にナージャの方を見る。
 それらの瞳には様々な感情が映し出されていたが、1つだけ存在しないものがあった……信頼だ。

 「……ごめんなさい、今すぐここを出ていくわ」

 ナージャは家に戻ると急いで荷物をまとめ、村の境界へと向かって行った。
 しかし、そこにはオリヴィアとグレミーの姿があった。

 「さっきはありがとう。本当なら、レジスタンスの私たちが率先して戦うべきだった。例え勝ち目がなかったとしても」
 「そんなことないわ! あの状況で戦えたのは、あの場ではわたししかいなかった……それだけよ」
 「ふふっ、その言葉を聞けてよかったわ。やっぱり貴方のような人が、今のレジスタンスには必要だわ……お願い、考え直してもらえないかしら。みんなのことは、わたしが責任を持って説得するわ」

 オリヴィアはナージャのことを本当に理解していた。
 ならば、彼女のために戦うのなら……。

 ナージャがそう考えた時だった。

 「……! ナージャ、危ない!」

 オリヴィアがナージャの前に出る。気付くと、彼女の背には鉄の矢が深々と突き刺さっていた。
 この付近で鉄の矢を所持するのは1つしかない。
 進駐軍がまだ周囲に潜んでいたのだ。

 「オリヴィア!」

 崩れ落ちるオリヴィアの身体をナージャが支える。だが、すでに致命傷であることは明らかだ。

 「うっ……お願い、ナージャ……。貴方は、みんなの希望になって、あげて……」
 「オ、オリヴィアさん!」

 グレミーは周囲に警戒しながら、2人を庇う態勢に入っている。
 しかし、もう2人ではなくなった。
 ナージャの抱えるオリヴィアは息を引き取っていたのだ。

 「オリヴィア……!」

 ナージャは再び立ち上がる、すると右手のソウルリーパーが輝きを増していく……。
 その呪われた力は封印から解き放たれて、再び戦火の大地に舞い降りようとしていた。

 「……オリヴィア、貴女の想いは受け取ったわ。……私は貴方の代わりに、今一度、戦場に戻る」

 こうして、ナージャはレジスタンスに入り、オリヴィアの代わりに指揮を執ることになっていくのだった。
EPISODE7 レジスタンスの快進撃「レジスタンスは快進撃を続け首都奪還は目前だった。だが私は自分の呪いが強まるのを感じていた……」
 ナージャがレジスタンスに加わってからというもの、レジスタンス軍は負け知らずとなった。

 銀の魔女を筆頭に、様々な勇士たちの力を合わせて、蔓延る帝国軍を着実に撃破していった。

 初めこそはナージャの力に恐れを抱いていたレジスタンスたちだったが、前線に立って戦う彼女の姿に、尊敬の眼差しを送るようになっていた。

 そうした面もあり、ナージャはすぐにオリヴィアの後を継ぎ、名実ともにレジスタンスのリーダーとなった。

 「これでまたひとつ、街が救われましたな」

 レジスタンスの軍師を務めていたフィガロという男が側に立ち、ナージャを褒めたたえる。
 フィガロの立てた作戦通り、今回の進撃により帝国軍の城がそびえ立つ首都を残すのみとなった。

 「いける! 今のオレらならいけるぜ!」
 「ああ、これも銀の魔女……。いえ、聖女様のおかげね……!」

 レジスタンスは最後の敵を前に燃え上がっている。
 だが、ナージャには懸念もあった。
 これまでの激しい戦いで、ソウルリーパーの力がより強まっているのだ。
 今なら死者の魂すらも無に帰すと伝えられる冥府の雲を呼び出すことすら可能だろう。
 それでも、レジスタンスが勝つにはこの力は必要不可欠だ。首都奪還、それまではまだ、この者たちと共に戦い続けようとナージャは決めた。
EPISODE8 極悪非道卑劣な王子「首都奪還の作戦はどこからか漏れていた。しかも私の妹と少年が卑劣な王子にさらわれてしまった……」
 いよいよ首都奪還作戦実行の日。
 今回は軍師フィガロと共にナージャ自らが立案した綿密な計画により、首都へ攻め込む予定だ。

 だが、ここで予想外のことが起きた。
 あちこちの部隊から、事前に計画した進行ルートに敵が待ち伏せをしているという連絡が次々に入った。

 さらには、ナージャの妹とグレミーが敵にさらわれてしまったという情報まで入ってきた。

 「何が起こっているんです! まさか、敵側に情報が漏れて……?」

 そう、グレミーには極秘の任務として首都に住むナージャの妹の身柄を確保するという命を与えていたのだった。
 それを知るのはごく僅かな人間のみ……。
 状況を案じているナージャのもとへさらに伝令係の者が走ってくる。

 「ナージャ様! 敵の王宮から要求が入りました! 妹君とグレミーの命が惜しければ、単身で王宮まで来い、とのこと! 如何いたしましょう!」

 こうなっては仕方がない。
 どのみちルクスのいる王宮にはこのままでは辿り着くのは不可能に近い、であれば……。
 ナージャは深く息を吸うと、たった独りで王宮へと向かうことにした。
EPISODE9 裏切りに散る命「レジスタンスを裏切っていたのは参謀だった。そして参謀と王子は私の愛する者たちの命を奪った!」
 足を運び入れた王宮は、嫌に静かだった。
 おそらく、公衆の前でナージャを仕留めるためにあえてルクス王子がそうしているのだろう。

 「よくきたね、銀の魔女、ナージャ」

 王宮の広間には、予想通り多くの兵士が集められていた。中央に立つのはもちろん、ルクス王子だ。
 そして、ルクスのすぐ足元にグレミーが手足を縛られて倒れている。捕まる際に抵抗したのか、身体中傷だらけだ。

 「グレミーとわたしの妹を返しなさい。でなければ……」

 右手のソウルリーパーがすでに震え始めている。ナージャの静かなる怒りに、反応しているのだ。
 そこへ、ナージャの背後から現れる者がいた。

 「おっと、それは迂闊に使わない方が彼らや街の人間のためですなぁ」

 現れたのは、レジスタンスの軍師、フィガロだった。

 「あなた、どうしてここに!」
 「どうして、ですか。私がここに立っていることそのものが、その問いの答えだと思うのですが」

 そう、レジスタンスを裏切り、作戦を流出させていたのは、他ならぬ軍師だったのだ。

 「よくやったぞフィガロ。後で褒美をくれてやる。そしてナージャ。早速で悪いが死んでくれ。なァに、お前の妹も向こうで先に待っているぞ?」
 「……そんな……」

 ルクスの言葉に、一瞬ナージャの動きが止まる。

 「……ん、いや気が変わったなァ。決めた。先にこのガキを殺そう」

 ルクスはまるで食後のデザートを選ぶかのような気軽さで、足元のグレミーに剣を向ける。

 「や、やめて……!」

 そして。
 グシャリ、と何かが潰れる音がした。
 グレミーの心臓があるべき場所に、ルクスの剣が突き刺さっているのだ。

 「グレミー!!!」

 ナージャは自分に向けられている剣先や矢先を顧みず、グレミーへ向かって走った。

 「ナ、ナージャ……僕の命を吸って、アイツを倒してくれ……」

 グレミーは、ナージャの腕の中で息絶えた。
 そのグレミーの身体から、 ソウルリーパーが消えかけの命を吸い取っていく。

 「う……あああああああっ!!!」

 ナージャは、何も考えられなかった。
 皮肉にも、グレミーの命を吸ったことでソウルリーパーは、真の力に目醒めていた。
 蒼い炎が、この世に宿る森羅万象の魂すべてを焼き尽くす勢いで燃え盛る。
 ナージャに降りかかる鋼の剣や矢といった命無きものですら、蒼き炎に焼かれ灰と化していった。
EPISODE10 裁きの光「怒りに燃える私はソウルリーパーを覚醒させる。敵も抵抗するが、私は彼らの命を全て吸い尽くした」
 王宮は、たちまち蒼い炎に包まれた。
 広間にいた兵士の数多くは、ソウルリーパーの蒼き炎にその命を焼かれていた。
 辺りを見渡すと、多くの亡骸に交じって裏切り者の軍師フィガロも……。彼は魂を焼き尽くされ、苦悶の表情を浮かべ倒れていた。

 「ひぃぃぃ! 誰か、誰か! ボクを助けるヤツはいないのか!」

 外から若い男の泣き叫ぶ声が聞こえてくる。
 間違いない、ルクス王子の声だ。

 「くそ……なんなんだ……あんな力があるなんて! ボクはまだ終われないんだ、まだ、父上に、認めてもらうまでは……!」
 「それは残念だったわね」

 塔の上に逃げ込んだルクスだったが、燃え盛る蒼き炎はゆっくりと彼を追いつめていく。

 「お、お前……!」

 右手を掲げ、ソウルリーパーをルクスに向ける。ルクスも負けじと自身の剣、帝国の最新兵器『エレキ・セブンソード』を眼前に広げて見せた。

 「この剣は炎の巨人の力を模した最強の兵器なんだ! 負けるわけがないんだ……!」

 半ば自分に言い聞かせるかのようにルクスは呟き、金切り声を上げてナージャに襲い掛かってくる。
 だが、時すでに遅し。
 ナージャの一瞥で、ソウルリーパーの炎は幾重の火槍となり、ルクスの身体を貫いた。そして、その身体を内側から焼き尽くそうとする。
 ソウルリーパーを相手に物理の剣で挑んだ時点で負けが決定していたのだ。

 「がはっ……! あ、熱い……痛いィ……!」
 「これまでのお前の悪虐に比べれば、この程度の痛みで死ねるのは幸運ね」

 死に逝くルクスの瞳が、ナージャの顔を見た。
 そこには、憎悪も悔恨もなかった。

 「……お前は、ボクを殺して何になる? 英雄にでも、なるつもりか……?」
 「……何が言いたいのかしら」
 「これから先……ボクの家族がお前に復讐するだろう。そうして、戦火が広がっていく……。ボクと……何が……違うと言うんだ……? 銀の魔女……お前も、まごうことなき悪魔なんだよ」
 「……!」

 そうしてルクスは満面の笑みを浮かべる。その笑みに呼応するかの如くソウルリーパーが輝き、火竜の吐息の様な火柱が立ち上った。裁きの炎はルクスの全てを灰にするまで焼き尽くした。
EPISODE11 冥府を狩る銀の魔女「進駐軍は滅びた。役目を終えた私は、自分に呪いをかけた炎の巨人を探すため冥府を目指す旅に出た」
 レジスタンスとソウルリーパーの“活躍”により、ルクス軍は鎮圧された。
 互いに、膨大な犠牲を出した戦いだった。
 それでもレジスタンスの人々は、勝利の喜びを分かち合っていた。
 しかし、その中にナージャの姿はない。

 ナージャは、風の吹きすさぶ荒野を歩き続けていた。
 レジスタンスの彼らがこれからどう生きていくのか、ナージャには分からない。

 けれど、一つだけ分かることがあるとすれば、もうあそこにナージャの居場所はないということだ。

 ソウルリーパー、これは人智を超えた力だ。
 それを使って人を殺めたナージャは最早、人ではない。そして神でもない……悪魔だ。

 ――もう戻ることは許されない。
 この呪いは、解けることはないだろう。
 だが、悲劇はこれで終わりにしなければならない。それだけがわたしに関わった人々への贖罪であり、明日へ正しい命を繋ぐ唯一の道だ。

 そう、これは遺書だ。
 あの悪魔……。わたしに呪われた魂食いの力を授けた炎の巨人を探し出し、滅ぼす。

 この世界に、もう悪魔は必要ない。だから、悪魔となったわたしもいらないのだ。

 いつの日か、わたしが冥府に辿り着き全ての悪魔を滅ぼすその時まで、わたしは歩き続けるだろう。



コメント(16)
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コメント

  • チュウニズムな名無し No.103329180 2018/11/11 (日) 10:25 通報
    終了リスクを考えると、嘆きかなり強くなったねえ
    1
  • チュウニズムな名無し No.103294157 2018/11/04 (日) 21:03 通報
    WARNING×WARNING×WARNINGの「!」やるのに最適
    0
  • チュウニズムな名無し No.103253047 2018/10/31 (水) 23:03 通報
    少女病みたいなストーリーしてんな
    0
  • チュウニズムな名無し No.103229034 2018/10/29 (月) 12:49 通報
    ストーリーの雰囲気とか「歌闘士」ってとこがユーリスに近いね
    「炎の巨人」とか「冥府に辿り着き」とかはっきりはしてないけどまあ…
    0
  • チュウニズムな名無し No.103225480 2018/10/28 (日) 23:40 通報
    ナージャって髪短い?
    0
  • チュウニズムな名無し No.103214835 2018/10/28 (日) 10:22 通報
    勇気が怖くて使えない(そもそも13以上では大体の譜面が圏外になってしまう)から嘆きの所有者が増えて嬉しいですよ
    2
  • チュウニズムな名無し No.103212289 2018/10/28 (日) 02:51 通報
    ナージャ きみのひーとみーには ナージャ なにがみーえーるー
    2
  • チュウニズムな名無し No.103212137 2018/10/28 (日) 02:24 通報
    可愛いのに専用スキルが無いとかけしからん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
    6
  • チュウニズムな名無し No.103212041 2018/10/28 (日) 02:06 通報
    アルテミス(ネメシスプログラム乗り)の姿かと思った・・。
    1
  • チュウニズムな名無し No.103190782 2018/10/27 (土) 03:47 通報
    「ブタは死ね!」ですぐ分かったけど、
    ルクス⇒ルカ・ブライト
    ソウルリーパー⇒ソウルイーター
    グレミー⇒グレミオ
    ……またKONMAIさんに怒られそうなことをw
    6
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