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CHUNITHM【チュウニズム】攻略wiki

機神 トール

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【キャラ一覧(無印 / AIR / STAR / AMAZON / CRYSTAL / PARADISE / NEW / SUN)】
スキル一覧(~PARADISE LOST)】【マップ一覧

※ここはCHUNITHM PARADISE LOST以前に実装されたキャラクターのページです。

  • このページに記載されているすべてのスキルの効果は、CHUNITHM PARADISE LOSTまでのものです(限界突破の証系を除き、NEW以降で入手・使用できません)。
  • 専用スキル装備時に名前とグラフィックが変化していたキャラクター(いわゆるトランスフォーム対応キャラ)は、RANK 15にすることで該当グラフィックを自由に選択可能となります。

通常覚醒機神 トール

Illustrator:石垣純哉 color:SEGA


名前機神トール
年齢製造後1万1195年(青の国の記録より)
職業先史の機械神か?
特徴鎧らしき外装は、拘束具とも推測される

伝説上では、主神の一柱だったと言われている機神。その力を活用できれば、帝国の目的を果たせるらしいのだが……?

スキル

RANKスキル
1コンボエクステンド・フォルテ
5
10
15機神の暴走
25限界突破の証
50真・限界突破の証
100絆・限界突破の証

  • コンボエクステンド・フォルテ [TECHNICAL]
  • コンボエクステンドの強化版、そこそこの条件でなかなかのボーナスを貰える。初期値でもボーナス5回でゲージ6本に到達可能。ノーツの多い譜面と相応の腕前が必要になるが、ゲージ8本以上も到達可能。即死系スキル以外で大量のゲージを狙える汎用スキルである。
  • 筐体内の入手方法(2021/8/5時点):
  • 筐体内では入手できない。
  • AIRバージョンで仕様変更はされていない。所有者は増えた。
プレイ環境と最大GRADEの関係
プレイ環境最大
開始時期ガチャ
PARADISE×
(2021/8/5~)
無し×
あり
PARADISE
(~2021/8/4)
無し
あり
CRYSTAL無し
あり+6
AMAZON無し×
あり+6
STAR+以前
GRADE効果
▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
(PARADISE以降では未登場)
初期値250コンボごとにボーナス+10000
+1〃+10500
+2〃+11000
+3〃+11500
+4〃+12000
+5〃+12500
+6〃+13000
ゲージ10本必要条件:3000ノーツ[+6]

所有キャラ【 機神トール(1,5,10) / ニニカ

GRADE・ゲージ本数ごとの必要ノーツ数(発動回数)
GRADE5本6本7本8本9本10本
初期値500
(2)
1250
(5)
1750
(7)
2500
(10)
3000
(12)
3750
(15)
+1500
(2)
1000
(4)
1750
(7)
2250
(9)
3000
(12)
3750
(15)
+2500
(2)
1000
(4)
1500
(6)
2250
(9)
2750
(11)
3500
(14)
+3500
(2)
1000
(4)
1500
(6)
2000
(8)
2750
(11)
3500
(14)
+4500
(2)
1000
(4)
1500
(6)
2000
(8)
2500
(10)
3250
(13)
+5500
(2)
1000
(4)
1500
(6)
2000
(8)
2500
(10)
3000
(12)
+6500
(2)
1000
(4)
1500
(6)
2000
(8)
2500
(10)
3000
(12)


  • 機神の暴走 [CATASTROPHY] ※専用スキル
  • ラスト1/4の間だけ1000%という驚異的なゲージ上昇率を得られるが、平均すると上昇率250%という値になる。
    デスペナルティの厳しさもあり常用には全く向かないが、余程最後が詰まっている譜面を選ぶならばゲージ8本以上到達も可能。
  • 計算上、だんだん早くなるMASTER譜面では10本到達が可能。
GRADE効果
初期値3/4経過までゲージが上昇しない
3/4経過後からゲージ上昇UP(1000%)
MISS判定1回で強制終了
参考理論値:?
(10本+?/30k)
[条件:だんだん早くなる[MASTER]]

参考理論値備考

1行目と2行目が同時に発動している期間があるように見えるので、その時の挙動で理論値が変わる。

PLUSまでの旧仕様

AIRバージョンから分岐点が少し早くなった。8本も多少は狙いやすくなったと思われる。

効果4/5経過までゲージが上昇しない
4/5経過後からゲージ上昇UP(1000%)
MISS判定1回で強制終了

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ランクテーブル

12345
スキルEp.1Ep.2Ep.3スキル
678910
Ep.4Ep.5Ep.6Ep.7スキル
1112131415
Ep.8Ep.9Ep.10Ep.11スキル
1617181920
-----
2122232425
----スキル
~50
スキル
~100
スキル

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STORY

EPISODE1 機神トール「人類よ……我が憤怒の雷鳴を聞け」

青の国の地下深くに眠る、機械の繭。

 帝国軍はその繭を覆っていた城塞都市を破壊し、繭を強制回収。本国近くの次元ゲートへと、据え付けた。

 ゲートには異世界エネルギーを抽出する副次効果があり、それを利用すれば機神の正常な覚醒を促すことができるだろうと、軍部とイセリアは考えていた。

 

 機神トールの本来の機能はわからないが、そのひとつはエーテルの完全制御であり、もうひとつは人同士の闘争を阻止することであったと思われる。

 つまり帝国にとって、トールが正常稼働すれば、かなりの目的が叶えられるはずであった。

 だが予定より早く、機神は目覚めてしまった。

 彼は、人知らぬ彼の意思によって動く。

 もはや、鎮めることはできない。

EPISODE2 グスタフ:機神の捜索「大陸の危機を救う、帝国の大義のため…… 万難を排し、機神を入手するのが俺の使命」

 帝国軍の精鋭・赤奏部隊の所属である俺の、直近の任務は古代兵器及び機神の捜索と、その確保だった。

 大陸全土をくまなく踏破し、各国各地の古代遺跡を訪れ、それと覚しき痕跡を見つけては、研究、あるいは危険排除のためと称して、遺跡遺物の強制収容を行う。

 抵抗する者は退け、障壁となるものはすべて破壊し、任務の遂行を第一とした。

 

 だが、機神の所在の目星はついている……

 特に伝説上の主神の一体だと考えられているトール。

 それは青の国の城塞都市の地下に眠っているのだ。

 事前の調査で、数年前に判明していた。

 

 ならば何故、帝国軍はトールと無関係な各地においても古代兵器の発見と調達を急ぐのか?

 その答えは……機神は古代文明の機構であるが、その神の手にもたらされるべき装備が欠けていると予測されたのだ。

 機神をより完全に近い状態で稼働させるべく、帝国軍はあらゆる手段と手配を試みている。

EPISODE3 クレメンス:力の分析「力を得るために、さらに膨大な力を浪費する…… その矛盾に気づかないほど、帝国は愚かなのか?」

 機神は、ひとたび稼働に成功すれば、膨大なエーテル――それも、あらゆる自然属性のエーテルを、その巨躯を通してもたらすのだ、と伝承にはある。

 だが一方、繭と化して眠っている機神を目覚めさせるためには、莫大なエネルギーの投資が必要でもある。

 帝国軍が考えるとおり、次元ゲートを利用すれば、機神の覚醒をより促すことは可能ではあるだろう。

 しかし……ゲートを使っての強制的なエネルギー供給は、周囲への汚染や爆発の恐れがある。

 

 エーテルを得るために、別のエネルギーを大量消費する……エネルギー源として機神を利用することは、掛かるコストとリスクを考えると、効率的でないように感じられる。

 だからこそ青の国でずっと機神は封じられたまま、その繭や卵から零れ落ちる、少量のエーテルの力だけが利用されてきたのだ。

 少量と言えど、自然界にあるいかなるエーテル発生地帯よりも安全な波長と広がりを、それらは持っていた。

 ならば、目覚めさせることなど必要ない。今のままでじゅうぶんではないか……

EPISODE4 イセリア:神の利用価値「機神のほとばしるパワー。そしてエーテル変換能力。 我々帝国のために、役立ててもらおうか……トール」

 古代人は大陸を住みやすくするために、機械の神をその手で操ったのだな……

 機神はかつての神々の姿を借り、当時の古代人によって製造された、つまり人間にとって都合のいい存在だ。

 

 機神には今も、利用価値がじゅうぶんにある。

 我ら帝国は大陸支配を、機神によって成すだろう。

 

 機神は、普通の人間の5倍から10倍もの体躯を擁しており、未知なるパワーに満ち溢れ、しかしその迸りは常にエーテルに変換されて周囲にばらまかれる。

 何百という種類が存在するであろう機神の中には、空中を平然と移動できる、特殊な駆動系を持っているものもいる。

 青の国に出現した死神も神の一種だが、あれには足がなく、浮遊していた。

 トールは果たして、どうだろうか?

 

 目の前には、堅固な鎧に包まれた奴の繭がある。見上げるほど大きいその繭の胎動。目覚めの兆しは順調だ。

 繭はわずかに透け、波打つ生命の如きを感じさせる……

 楽しみじゃないか。こいつが目を開き、歩き始め、あるいは宙を舞いながら、すべてを灰燼とする日が。

EPISODE5 ディース:昔話の存在「言い伝えなんてのは、どの国でも似てるんだね。 しかし機械の神だなんて、なんだか気味が悪いよ」

 あたしはいろんな奴から仕事を請け負うハンターだから、いろんな国の風習や伝統を、それなりに知ってる。

 それをわかっておかないと、商売しにくいからね。

 

 で、機神だ。こいつの噂は各国共通。

 世界を造り替えてしまう、機械でできた神。

 エーテルを動かせる能力を持った神。

 人に作られ、人の姿に似て異なる、でかいバケモノ。

 砂漠の民話でも、あの教国あたりの神話でも、巨大な機械の神々と、それを従えた特別な英雄のことは語られてる……ただそいつらは、あくまで昔話の中の存在だ。

 もう古代人は滅んで、だから機神もいないはず。

 

 ……青の国の機神のことは、最近知った。

 地下深くに何体も眠ってるってのは本当なのか!?

 帝国軍が大真面目で、機神の入手を急いでいるとも。

 

 青の国の城塞都市は商売が盛んで、賑やかで好きだ。

 だからあたしはあの都市で、こっそり盗人まがいのことを繰り返してきた……なのに地面の下にでかいバケモノがいるなんて聞いたら、気分が悪い。

 街の連中はどうして、安穏と暮らしていられるんだ?

EPISODE6 グレン:地底の繭「青の国の市民は、地下のことを何も知らなかった。 王族が地下のことを秘密にしたままだったから……」

 青の国の周辺を豊かに潤わせているエーテル、その源泉がどこにあるのか、民間業者が調査に乗り出そうとしたことがあった……

 けれど、彼ら業者はありもしない罪を着せられ、処刑された。王族のわがままによって。

 それほどまでに、青の王族にとって、地下の古代遺構や眠る機神から得られる技術とエーテルは貴重だった。

 まるで、それらがなければ王たちは、この国の支配権をなくしてしまうんじゃないかと思えるほどに。

 

 第二王子だった僕さえ、地底に機神の繭が眠っていてそこから流出するエーテルが青の国の文化を支えているなんて、ずっと知らないままだった。

 けれど父王と、王位継承者の兄が、死に瀕したときにようやく僕に告げてくれた真実……

『王家の者よ、機神トールの眠りを妨げてはならない。あの小さな死神でさえ、多大な危険をはらんでいた。覚醒したトールがもたらすであろう災いは計り知れない』

 

 帝国軍の暴虐は、それまで眠っていた者たちに、今の現実への目覚めを強制する。

 だから機神トールは眠りから、覚めてしまった。

 他人に隠れて過ごすことに甘んじていた僕も、目を覚まさなくてはならない……

EPISODE7 ルミエラ:機神の秘密「科学のことはわからんが、進んだ科学は神話に近い。 古文書に基づき、聖女である私の解釈を述べようか」

 科学のことは、私にはわからん。だが極まった科学は神話とほとんど等しい不可思議さを持つ……

 この話は既にしたかな? 古代人は恐らく次元ゲートを使い、どこからかこの大陸にやってきて、機神を建造し、大陸のエーテル環境を造り替えた。

 神話にも、各地の伝承にも、そのように伝わる。

 

 だが神話教国には、他の伝承にはない隠れた真実を伝える古文書が残っている……口伝の教義ばかりを重んじ歴史を軽視してきたこの国にしては、珍しいが。

 お前にだけ、その秘密を教えよう。内容はこうだ。

 

 機神はこのエマーグで作られたのではない。

 機神たちは、人間とは異なるどこかから来た。

 彼らもゲートを介して、大陸へやってきたのだ。

 そして機神たち自身には、人とは異なる己の意志と文化が存在していた。彼らは人の命ずるままに動く道具ではなく、巨大な種族として大陸で生きていたのだ。

 人もまた、彼ら機神と言葉を交わしながら、協力して大陸での暮らしに馴染んでいったという。

 しかしある時、機神と人類の間に戦争が起こった。

 そのために古代人は滅び、機神の文明的な道具も、いまや兵器としてのみ、形を残している……

 

 何故この事実が隠されたか、だって?

 古代人にとっては、機神の種族の優秀性が、あまり嬉しくなかったんじゃないか?

 どうやら彼ら古代文明も、かつての青の国や今の帝国のように、機神をただの言いなりの操り人形にしたかったようなんだ。

 機神たちにも、彼らの言い分があるにも関わらずな。

 

 シズマよ、もしもお前が伝説の英雄コンダクターならば……機神を相手に戦わず、そして何を語り合う?

EPISODE8 機神の目覚め「人類よ……我が言葉を聞け」

 トールは目覚めた当初、言葉の発し方を忘れていた。

 自分が成すべき事も思い出せなかった。

 過去の記憶をなくしていた。

 あまりに長い期間――1万年もの間、眠り続けていたせいだろうか?

 だが、自身が莫大なる力に溢れ、世界を造り替えることができる能力の持ち主であると自覚していた。

 やがて、戦うことを徐々に思い出す。


 繭から脱し、トールは立ち上がる……

 ゆっくりとあたりを見回せば、かつての戦争で機神たちに反抗し、機神を操ろうとしていたあの古代人はもういなかった。だが……

 それら人類とどこか似て異なる、別の人間――帝国軍たちが、やはりかつての古代人同様に、兵器をトールへと差し向け、威嚇の罵倒を投げかけ、

 恐怖を内心に隠しながら、けれどトールの心身の支配を試みている。自由に動けないよう、トールの身を縛りつけている、数々のワイヤーやコード……

 愚かなり、人類ども。それで神を縛りつけておけると思ったのか?


 たちまちワイヤーの拘束を破り、コードを焼き切ったトールは、眼下のすべての人を蹂躙する悪魔へ変わる。

EPISODE9 暴走する機神 「愚者は滅せよ……再び誕生した人類よ、古代文明人と同じ末路を選ぶがいい」

 帝国の新兵器の殲滅力により、トールは確かに一度倒され、その動きを止めた。だが、トールは死んではいない。

 トールは幻滅した。

 古代人のみならず、新しくこの大陸に誕生した人間たちも変わらず浅薄で無惨で、対話するに値しない……

 

 そう、対話……トールは言葉を思い出す。

 トールは、人語を解した。下等な死神とは違う。だからこそ人の望みをはね除け、己の意志を語る。

 「愚者は滅せよ」

 宣言と共に、機神トールは真の姿を現す。

 そして再び活動を始めた。

 

 トールが次に思い出したのは、怒りだった。

 愚挙を繰り返そうとする人類への激しい怒り。

 それがトールの力の源となった。

 雷を放ち、炎を滾らせ、すべてを破壊する。


 それは破壊の後の復興のために。

 大陸エマーグの均衡を守るために。

 人間による過ちを阻止し、討つために。


 そのトールの圧倒的なパワーに対して、力尽くで応戦した帝国軍の精鋭たちは、あっさりと敗れ去る。

 情けないではないか。

 力に力で抗えるとでも思ったのか?

 

 貴様たちには、我の閾(スレッショルド)が理解できていない。

 我が電圧は、貴様たちの心身をも、たやすく制する。

 その精神の歪みなど、たちまち圧しよう。

 そして、神聖不可侵の領域もまた、閾なり……

 踏み入ってはならぬ領域に触れようとする者、境界を侵略せんとする者は……我が手で穿つ。

EPISODE10 機神との対決「またも過ちを繰り返そうとする人々よ…… 我が電熱の閾によって、存在を切り揃えん」

 帝国技官イセリアは、高位のエネルギーを持つトールを譜術で束縛し、操ろうと考えていた……だがトールの意志と力は、イセリアの思惑をたやすくはね除ける。

 

 騎士グスタフは、トールの力強さを――出力と意志とを、あらかじめ予期していた。

 この気高き機神が、軍の手に負えるものではないと知っていた。それゆえ軍を自ら敵に回してでもトールの覚醒を中止させようとしたが既に手遅れであった。

 

 ルミエラは聖女としての使命感を伴って機神の行方を追っていた。グレンは、機神の繭を青の国から奪われたことは単純に自分の落ち度だと考えていた。

 だがふたりとも、覚醒した機神を前にして、これが己個人の問題でも一国家の問題でもない、大陸すべての命運を賭けた事態だと改めて知る。

 人ひとりでその命運に抗うことは、不可能だと。

 

 クレメンスは思う。

 機神トールの主張は正しかった。

 帝国をはじめとしたエーテルの人為操作が、大陸の環境を破滅へ導いており、トールはそれを止めんがために動いているのだ……

 

 だが今、トールの強すぎる力は、暴虐と化す。

 その暴虐へと立ち向かう人々と戦士たち。

 争いの火種を消すための争い。そして――

 

 機神に匹敵する能力を持つ剣士。

 伝説の英雄、コンダクターと覚しき、彼。

 ゼーレタクトを持つシズマ。

 彼がトールの前に向き合った。

EPISODE11 対話の結末「我が咆吼を聞くか、コンダクター・シズマ…… ならばこちらも、その剣に応えよう」

 シズマは叫んだ。

 すべての軍と兵をトールから遠ざける。

 そして、たったひとりでトールと対峙する。

 ゼーレタクトがいかに強靱であろうとも……

 シズマは、機神と刺し違えるつもりなのか?

 

 ……そうではなかった。

 シズマは聖域での試練を超えたことにより、エーテル操作ではなく、エーテルへの調和を覚えた。

 自らを、自然の流れに任せる。

 シズマは剣で斬りつけるのではなく、トールの猛攻をただただ巧みにはね除け、その力量と思惑を試す。

 力を力でしりぞけるのではなく、シズマは剣の技により、まるでトールの意志を確かめているようだ。

 

 トールも、シズマの技量と決意を感じ取った。

 この人間は自分を屈服させ、あるいは利用しよう、などとはまったく考えてはいない。

 では、なんだ。何故、我へと挑むのか。

 剣を通して……我が言葉を聞き出そうというのか。

 

 やがてトールは気づき、過剰な力を周囲に放つことをやめた。あたりには一瞬の静けさが漂う。

 

 そして皆が見守る中。

 巨体の機神と、剣士との、剣舞がはじまる。

 試合と呼びうる、真摯で丹念な、剣での対話。トールとシズマを包む闘気は、まるで両者の戦いを、対等な、等身大の戦士同士の決闘であるかのように見せる……

 

 シズマは剣術の正攻法で、トールの攻略を目指す。

 トールも、シズマの手の内を引き出し、駆け引きを戦う。トールは戦闘に長けた機神だ。対等に戦う技を競うことのできる相手を、どこかで求めていた……

 

 近隣の次元ゲートからもたらされたエーテルの光が、そのうちにトールとシズマを共に包んだ。

 暗黒からの輝きは眩しく、誰も色の境目が見えない。

 

 トールはここで思った……

 そう、感情と記憶を取り戻した。

 シズマと戦うことによって、思い出した……

 自分は長い間、忘れていた。

 大陸で暮らす任務は、もう終わっていたのだ。

 かつての闘争の日々も、過ぎ去っていた。

 戻るべき場所が、あの光の向こうに用意されている。

 ならば帰ろう。既に大陸は、新たな人類のものだ。

 彼らが過ちを多少犯そうとも、事後は託そう。

 それが大陸や彼ら、そして自分たちのため……

 

 トールは、光の中で旅路へと向かった。

 次元ゲートを越え、シュバルツシルト面を超え。

 光量子の地平線の彼方にある、自らの故郷へと。

 シズマがそれを見届ける。

 

「またどこかで逢おう、少年よ」

 別れの言葉は、トールから自然と発せられた。

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チュウニズム大戦

レーベル難易度スコア
スキル名/効果/備考
▲ゼーリMASTER0 / 450 / 900
レーベルバニッシュ(●■▲♣コンボミス)
COMBO/CHAIN時発動。次のプレイヤーの
●、■、▲、♣のCOMBOは、MISSとなる。
備考:●リレイ/■メタヴ/▲ゼーリ/♣イロド

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コメント (機神 トール)
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  • 最終投稿日時 2020/12/12 00:09
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